フォーチュン誌が2018年度版「世界の偉大なリーダー50名」を発表した。1位は米フロリダの高校生らだ。高校での乱射事件を機に銃規制を訴える高校生の抗議運動が高まり、米社会に銃の在り方を問うた。高校生が社会変革の先頭に立って推進したのだから世相を変えるインパクトが有った。2位はビル・ゲイツ夫妻。マイクロソフトのゲイツとしてではなく、伝染病撲滅、差別解消などを掲げ、さまざまなチャリティ活動に熱心に取り組み巨額な寄付を行うなど社会貢献に熱心だった。金の亡者ではなく、お金の使い道を知っている大富豪なのだろう。4位は何と文韓国大統領なのだ。平和な南北関係の道を開いたと評価されているが、フォーチュン誌の勇み足と見るべきだろう。日本からは唯一37位に中満泉国連軍縮担当上級代表が入った。推薦者は「頭脳明せきな現実主義者で、シリアの化学兵器使用阻止の貢献」と紹介しているが、本人は「私ではなく、国連の軍縮の仕事の重要性が認められた」とコメントした。世界の第一線で活躍しているにもかかわらず、控えめな態度に日本人の奥床しさが感じられ、微笑ましさを覚えた。50名はフォーチュンだけに人材の宝と言えそうだ。
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