民間の調査によると「将来伴侶を介護したいか?」の質問に対し、したいと答えた夫は5割、妻は3割だったとか。反対に「介護したくない」は男性5%に対し女性15%だったから、間違いなく妻は夫の介護などマッピラということのようだ。介護現場では女性の介護士の数が圧倒的に多いから、調査結果に意外性を感じた。裏返せば意外なほど夫は妻に嫌われているという証なのだろう。そう言えば、30年近く前の流行語大賞は「濡れ落ち葉」だった。定年後の夫が妻に付きまとう様子を指していた。それより以前は「粗大ゴミ」とか「産業廃棄物」と言われていた。と言うことは、粗大ゴミから濡れ落ち葉に格上げされ、そして今では夫を介護したい妻が3割にも増えたということだ。この調査結果は「妻は冷たい」と見るべきではなく「温かい妻が増えた」と読むべきだと思う。更に深読みすると、妻を介護したい夫が5割もいるのは革命的だ。昔であれば、夫が妻を介護するなど考えられなかった。夫は妻以上に環境に順応しているようだ。
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