恰も「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」という諺を彷彿とさせる。安倍政権下での各種会議の乱立のことだ。幾つ出来たのだろう。そして機能した会議はあったのだろうか。その一つの例として経済財政諮問会議がポシャって未来投資会議が主役に躍り出た。躍り出たと言っても目新しい内容は無い。会議の名前とメンバーと趣旨が少し変わり、政策が少し具体化しただけ。その未来投資会議が打ち出した経済政策の一つが「携帯電話の料金値下げへ端末と通信料を分離」だ。提言案は、シンプルで分かりやすい料金プランの実現と販売代理店の業務適正化。あくまで目的は「携帯電話の料金値下げ」なのだが、提言はそれに添っていない。事実として、東京は8千円、ニューヨークは6千円、ロンドンは3千円以下。ところが、端末と通信をセットにする販売手法は欧州など海外でも一般的だ。簡単に言うと、同じ事をやっていても日本は高いということだ。従って、問題の本質はセット販売手法では解決出来ないことは明らか。今一番の問題は、携帯電話料金の算定ベースが極めて曖昧なこと。これを正せば良い。未来投資会議は遠回りをし過ぎている。いまの未来投資会議の提言は的を射ていない。目標はロンドンベースの料金を求めているだけなのだが。
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