兵庫県篠山市の住民投票が行われ、賛成票多数で「丹波篠山市」の誕生が決まった。市名変更を巡る住民投票は異例。投票率は成立要件の50%を大幅に上回る70%だった。如何に市民の関心が高かったかが窺い知れる。「丹波篠山」と言えば、栗や黒豆が有名だ。日本人なら誰でも知っている。篠山市の隣には丹波市がある。近くには丹波町もあるというから、初めて聞いたときは、改名は紛らわしさを増すのではないかと思っていた。篠山市の住民投票など全く関心など無かったが、調べると納得がいった。事の起こりは平成の大合併だ。篠山市は「丹波篠山の栗と黒豆」の地元。でも合併する際に、広域で有名な「丹波」を名乗ることは烏滸がましいと判断し市名から「丹波」を外し「篠山市」と命名した。ところが、篠山市周辺の田畑しかない市町村が合併して「丹波市」と名乗った。紛らわしさにも程がある。自分は今回の市名変更に賛成だ。篠山市こそが「丹波篠山」を伝承しているからだ。今や平成の大合併と町名変更で貴重な町名が失われている。最早東京には由緒のある町名は殆ど消え失せた。是非とも篠山市のパワーを東京にも復活させて欲しいものだと思う。
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