日本オープンゴルフ選手権で稲森佑貴が初優勝を果たした。曲がらない球を打つフェアウェイキープ率1位の実力が実証された大会だった。最近は飛距離の凄さだけが持て囃される風潮にあるが、本来ゴルフはターゲット競技だ。如何に狙った所に正確に球を運ぶかが競われるべきものだ。その意味でも稲森の優勝は価値があると思う。今大会では新顔の選手たちが目に付いた。稲森を筆頭に嘉数光倫、片岡大育、時松隆光、竹安俊也、重永亜斗夢、鍋谷太一らが、上位を占めた。予選落ちをした高校生の中島啓太も含め、今後のゴルフ大会に新風を吹き込む若手選手が雨後の竹の子のように現れたのは光明だ。彼らは単に若いだけではない。ゴルフ人として必要なジェントルマンマインドを持ち合わせているように見える。ジェントルマンマインドに欠ける片山晋呉や小田孔明には、そろそろ退場を願いたいものだと思う。低迷が続いている日本男子ゴルフ界に、やっと明るい兆しが戻りつつあるようだ。
コメントをお書きください