台風24号の塩害は酷かった。今でも静岡県では大規模停電が続いているという。強風と塩で送電網がやられたようだ。我が家の周りでは、私鉄の電線が燃え夜から朝にかけて電車が止まってしまった。庭の柿や梅の葉が一夜にして枯れ出した。まるで一挙に晩秋を迎えた様相だ。家の南側のベランダの手摺りが白くキラキラと光っている。霜ではない。よく見ると、壁も自動車も同じ。塩の結晶がびっしりと付いている。しかも、ベタっとしている。空は台風一過で快晴だ。雨は降りそうもない。早速、大量の水を掛けて洗い流した。ガソリンスタンドでは洗車待の車が列をなしたという。畑の作物も被害を受けているのだろう。早く雨が降らないと塩があらゆる物を蝕んでゆく。今回ほど、雨の到来を待ちわびた経験は無い。降ってほしくない時に降るのが雨だが、降ってほしい時に降らないのも雨だ。意のままにならないのが自然だと見せつけたのが台風24号だった。
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