アジア大会で日本のメダルラッシュが続いている。水泳、バドミントン、ソフトボールなどが盛り上がっている。一方で、期待外れだったのが女子レスリングだ。日本のお家芸とまで言われた女子レスリングが金メダルゼロに終わった。でも吉田沙保里と伊調馨が不在だった所為ではない。彼女らの後継者は確実に育っていた。その後継者らの金メダル獲得は確実視されていた。だが、結果として金メダルはゼロだった。何故女子レスリングは結果を出せなかったのだろうか。協会は栄前監督の不在が原因ではないと言っているが、巷では栄前監督が不在だった為という説が有力だ。確かに栄前監督は女子選手の技術指導や精神的な掌握にも長けていた。では、もしアジア大会で栄が監督に復帰したらどうなっていたのだろうかと考えた。結果は変わらず金メダルゼロに終わったと思う。栄による伊調への執拗なパワハラと谷岡志学館学長の品性極まりの無い会見を見て、栄と志学館を慕う選手たちは、内部から湧き出る力が枯渇してしまったに違いない。簡単に言うとモチベーションが落ちてしまったということだ。今後東京五輪に向けて強い女子レスリングを立て直すには、技を磨くことではない。選手の傷ついた心を修復することこそ第一になすべきことだと思う。
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