ブーメランが飛び交っている。舞台は政界から協会へと移りつつある。ブーメランと言っても、あのオーストラリアのアボリジニが狩猟や儀式などに使っていたものではない。他人への批判が自分自身にも当てはまり、増幅された批判が自分に跳ね返ってくることだ。このとき批判した人物は大概そのことに気づいていないのが特徴だ。ブーメランの大御所は嘗ての民主党だろう。辻元清美や蓮舫はブーメランの女王と言われた。民主党から分かれた立憲民主党の枝野も国民民主党の玉木もブーメランの使い手だ。それを見習ったのか最近ではスポーツ協会が賑やかだ。パワハラ問題で、伊調を非難した谷岡学長が非難の的になった。今日同じようなことが体操界で起こったことが報道された。日本体操協会は、速見コーチが宮川選手に暴力をふるったとして、コーチの登録を抹消した。それについて宮川選手が単独で記者会見に臨んだ。コーチを信頼しているので処分を軽減してほしい旨と、協会から無理やりコーチを引き離そうとするパワハラを受けたことを告白した。それを受け協会専務理事の会見が行われたが、シドロモドロで実態を把握していない。事実も確かめず塚原女子強化本部長と塚原副会長の言葉を鵜呑みにしてコーチを処分してしまったようだ。体操の宮川選手は、アメフト暴力事件の宮川選手と同じように出来事を生々しく詳細に語り信憑性は高い。期せずして、両宮川選手によってスポーツ組織トップの体質が暴露されつつあるようだ。
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