米MITの研究グループが地中深くに1000兆トンを超えるダイヤモンドが存在すると発表した。ダイヤモンドの産出量は年間20~30トンなので貴重で高価だが、1000兆トンともなるとありふれた鉱物に成り下がってしまう。ダイヤモンドは、天然では最も硬い物質で工業的にも有用だし、何と言っても屈折率が2.42と高いため内部で全反射が起こりキラキラ光るので宝石の王様的存在だ。ダイヤモンドは4月の誕生石。12月生まれの自分の誕生石はトルコ石なので、子供の頃に、親に何で4月に産んでくれなかったのと文句を言ったことを思い出す。男にとってもダイヤモンドは別格の存在だった。大陸の下にはマントルに食い込むようにクラトンという地殻が根を張っている。研究グループは、地殻を伝わる地震波の速度を研究していたところ、クラトン付近で地震波の伝わる速度が速くなることを発見した。なぜ地震波が速くなるのか、地震波の速度からクラトンの根の成分を解析したところ、根の部分はダイヤモンド・マントル由来のかんらん岩・エクロジャイトで構成されていることが明らかになったとのこと。ダイヤモンドの体積比はクラトンの根の最大2%で、その総量はおよそ1000兆トンと産出された。ただ問題はクラトンの根の深さだ。深さはおよそ100~200kmあり、現代技術では採掘は不可能とのこと。地中深くではあるが、我々地球人はダイヤモンドの上で生活をしていると思うと、何か明るい未来が拓けてくるような気がしてくる。
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