小学校の校外学習のあと児童が熱中症で亡くなるという不幸な事故が起きた。学校側の管理体制が適切だったのか物議を醸している。子どもたちを熱中症から守るために、学校の現場ではどんな手立てがあるのだろうか。カミサンとの会話で「教室のエアコン」が話題になった。でも話が噛み合わない。自分は「殆んどの小中学校にはエアコンは設置されていない」と思っている。一方カミサンは「殆んど設置済み」と思っている。前提が違うから話が合わないのは当たり前だった。そこで調べてみた。文科省の調査によると、公立小中学校のエアコン設置率は、20年前は4%だったが、現在はほぼ50%とのこと。でも自治体による格差がある。東京都はほぼ100%だが、千葉県や茨城県は50%、高知県は20%で愛媛県は何と6%しかない。エアコン設置には自治体の懐具合が物を言う。でも予算は校舎の老朽化による補強・耐震工事や建て替え工事が優先されるのでエアコンの優先順位は低い。しかも、教室が広いので大きなエアコンが必要だし、この教室だけとはいかないから全教室への設置になる。それだけで数億~数十億円にもなってしまう。学校のエアコン設置率は自治体の予算充実度と比例しているとも言える。地方出身の都民は故郷のエアコン設置率を参考にふるさと納税に切り替えることが、実効性のある故郷愛に繋がるはずだ。
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