韓国の李明博元大統領が収賄や背任などの疑いで逮捕された。「またか」と思う。退任後に逮捕された大統領は、全斗煥、盧泰愚、朴槿恵に続き4人目になる。そのほかに盧武鉉は収賄容疑で取り調べ後自殺した。そして金泳三と金大中はいずれも息子が逮捕された。余りにも異常だ。韓国は日本にとって近くて遠い国だが、何故このような事が起きるのか自分なりに考えてみた。主な要因は、大統領の絶大なる権力、保守・革新の政権交代、大統領と財閥の癒着、国民性だと思う。大統領の権力は絶大だ。就任中に歯向かう者などいない。だが虐げられた者たちが退任後に牙をむく。韓国は約10年毎に保守・革新政権が入れ替わる。文在寅現大統領は嘗て盧武鉉政権で秘書室長を務めた同志。盧武鉉は李明博政権時代に警察の追及を受け自殺した。李は逮捕時に「政治報復だ」と批判したとのこと。頷ける話だ。韓国の財閥は政権と密着して活動することが多い。簡単に利権が得られるからだ。大統領側には資金提供が得られるメリットがある。李には訴訟費用をサムスン電子に負担させた見返りに、サムスン会長に恩赦を与えた疑いが持たれている。先日韓国ロッテの会長が逮捕されたが、李政権と強い関係にあったと言われている。更にこれらの事件に油を注ぐのが国民性なのだろう。当分「またか」は続きそうだ。
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