取るに足らない小さな出来事が、一国を揺るがす事件に発展することもある。森友問題だ。首相夫人、首相夫人!と持ち上げられた首相夫人がその気になり、森友学園の名誉校長に就任した。首相夫人の後ろには首相の存在があるはずと誰しも思う。ここまでは小さな出来事だ。篭池理事長は敷地購入時に夫人及び首相の存在を匂わせディスカウント交渉。財務省の理財局長は、ここで恩を売れば出世の糸口とばかり忖度したのか、圧力が掛かったのかのかは分からないが、8億円の超出血サービスを決めた。その気持ちは分からなくもない。でも国会で問題になった時、理財局長は嘘を言わずに、真実を述べるべきだった。だが、しなかった。首相から圧力が掛かったのかもしれないし、論功行賞を当てにしていたのかもしれない。しかし、後日理財局長の証言が尽く覆される事実が判明。しかも、本人は寄りによって税金の元締めである国税長官に就任。当時間違いなく本人は出世を喜んだのではなく「ギャグかよ~」と嘆いたに違いない。国税長官に就任してからは茨の道だ。税を軽んじる輩が税を重んじろと言うのだから。デモを見るまでもなく察するに余り有る。そんな本人が長官として税を取るぞと会見出来るはずがない。就任会見をしなかったのは常識を失わなかった証拠といえるかもしれない。そして、嘗ての部下が自殺との連絡。事ここに極まったということだろう。辞めても良い。いや辞めるのは当然。遅きに失した。でも問題は、辞めたことではない。これから本人が自殺した部下を含め真実を語るかが、佐川本人の生き様を決めることになる。佐川は生れ変わりなさい、昭恵夫人は己の罪を悔い改めなさいと思う。発端は小さな出来事だ。だがその後の対応次第では一国を揺るがす事件に発展する。その典型例がこの事件だと思う。
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