世界終末時計が30秒進み残り2分になったと米科学雑誌Bulletin of the Atomic Scientistsが発表した。世界終末時計とは、核戦争などによる人類絶滅の終末を午前0時になぞらえ、その終末までの残り時間を「零時まであと何分」という形で象徴的に示す時計のこと。日本への原爆投下以降、世界終末時計がこの雑誌の表紙絵になっている。この雑誌の委員会により、その都度時刻の修正がされている。人類滅亡の危険性が高まれば分針は進められ、勿論逆に危険性が下がれば分針が戻される。最も分針が進んだのは、米ソの水爆実験成功の1953年で、今年はそれに並んだ。一方最も戻ったのは、ソ連崩壊による冷戦終結の1991年で17分前だ。冷戦終結以降分針は進む一途で、今後最悪の分針を迎えそうだ。主な要因は、インド、パキスタン、イランなどの核だが、日本も負の貢献をしている。2012年に1分進んだ。あの福島原発事故だ。その後トランプが大統領になり30秒進み、今年になって米朝の挑発的な言動で、核戦争の脅威に失敗したとして30秒進んだ。トランプの30+30=1分のうち、何%かは安倍の負の効果もあるだろう。日本が世界終末時計の分針を進めている。早急に分針を戻す大きな政策転換が必要だ。分針が秒針にならないことを願いたい。
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