4年ぶりに大雪警報が発令された。都心でも20cm以上の積雪を記録している。この雪が降り終わるとこの冬一番の大寒波が到来するという。当分雪は解けそうもない。綺麗な雪景色が危険なものに豹変する。各地でスリップ事故や転倒事故が多発するのだろう。こんな時は年寄りに特権が生じる。慌てて外出することはない。雪が解けるのをひたすら待ち、家に籠もっていればいれば良いのだから。だが、今回は違う。実は明日からカミサンの湯治のため温泉地まで車で行く計画になっている。でも、この雪だ。車を諦め鉄道やバスに変更することにした。今日は計画を練り直すため、時刻表調べに相当時間をとられた。とは言っても、明日の運行状況は不確かだ。最悪の場合はホテルのキャンセルになるが、取り敢えず不確かな中を進むことになる。途中に如何なる関門が待ち受けているかも分からない。まるで人生の縮図のようだ。昔「はじめてのお使い」というテレビ番組があった。幼い子が、初めて一人で近所の店まで買い物に行くのを、カメラが追いかける内容だった。愛おしさが滲んでいた。きっと明日は年寄りの「はじめてのお出かけ」気分になるに違いない。
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