東日本大震災で陸前高田市を襲った巨大津波の高さを示すガソリンスタンドの看板が撤去される見通しになったとのこと。海岸から約500mにあるガソリンスタンドの事務所は流失したが看板は生き残った。その看板には津波到達地点を示す矢印と「津波水位15.1mの文字が記され、津波の恐ろしさを伝える貴重な資料になっている。かさ上げ工事によりガソリンスタンドが移転するすることになり、看板も移設しようとしたが、県条例に抵触すると待ったがかかった。条例のために津波の恐ろしさを伝える資料が消されようとしている。融通の利かない役所仕事だと思う。同じ陸前高田市の高田松原跡地に立つ「奇跡の一本松」は根が腐り枯死したが、震災からの復興を象徴するモニュメントとして残すことになり、人工的に保存された。保存が決まった当時は市内の瓦礫処理すら進んでいない状況だったので、1億5千万円もの大金をかけることに対して反対意見も多かった。だが、今では一本松は人を呼び込めるし津波の恐ろしさも伝えられるので良かったという意見が多いとのこと。津波の恐ろしさを伝えられるモニュメントは種類が多い方が良い。それだけ訴える効果も大きくなる。ガソリンスタンドの看板も残した方が良い。喉元過ぎれば熱さを忘れるということか。役所では、既に大津波は過去のものとなりつつあるようだ。
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