寒波の厳しい中でセンター試験が始まった。思い起こすと二十数年前、長男のセンター試験の前日、自分は出張していた。当日に帰宅する予定だった。仕事が終わり悪友に飲みに誘われ強か飲んだが、帰る積もりで家に電話でその旨を伝えた。ところが、悪友が帰してくれない。とうとうその地に宿泊せざる得ない羽目になった。そこで再び家に電話した。恐らく12時を過ぎていたと思う。次の日家に帰ると、怖い表情の長男に「昨日は早く寝たのに、騒がしくて殆ど寝られなかった。試験も出来なかった。落ちたらお父さんの責任だからね」と咎められた。猛烈に反省した。でも幸いにも受かったので結果オーライ。これが自分にとってはセンター試験の唯一の思い出だ。一方今年のセンター試験では、何とムーミンや各地の自治体のPRを担う「ゆるキャラ」が登場したとのこと。教科書には載っていない題材だ。その賛否が問われている。自分は賛成派だ。教科書だけが選考の元ではない。少なくとも大学生になりたいと思うのならば、最低限の一般常識も知っておく必要はあるはず。ムーミンも知らず、くまモンも知らない人が大学生になること自体が不自然だ。ムーミンとゆるキャラの出題には賛意を表したい。あと数年でセンター試験は無くなるが、センター試験は死ぬ間際で健常になりつつあるように見える。
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