今冬一番の寒波が襲来した。関東地方はさ程ではないが、裏日本では例年に無く豪雪に見舞われている。新潟の信越線では線路上に積もった雪の影響で、列車が15時間も停止し乗客約430人が取り残された。体調不良になった乗客が救急車で搬送され、携帯で家族に迎えを頼んだ乗客は帰宅が出来たとのこと。普段、田舎の列車は都会並みに混むことは稀だが、雪で遅延していたため、この列車は都会並みに混んでいたとのこと。長時間の停止で、乗客は席を譲り合って不安を紛らわしたようだ。運転士は、JR本部の助けも無いし、乗客の不満も抑えなければならないし、一人で除雪作業をしたとのこと。乗客たちからは「頑張れ」との励ましの声が聞かれたという。これらは全てマスコミのニュースによるものだが、変だと思う。災難に遭っても、それに立ち向かう姿や美徳は素晴らしいと思う。だが、マスコミが伝えるべき事は、それだけでは無いはずだ。最大の問題は、430人もの乗客を15時間も車内に放置したことだ。救急車でも個人でも、移送出来たのだから、先ずは全員の希望を叶えるために移送を優先すべきだったはずだ。車内には暖房もトイレも在ったからというのは、JRの屁理屈に過ぎない。要は、JR本部の不作為にある。マスコミは出来事を美化するだけではなく、真実を追究し報道するのが責務だと思う。
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