時代の寵児ともてはやされていたスパコン開発会社社長が逮捕されたのが昨年の暮れ。まさに頭の良い超起業家で数々の起業をし実績を残してきた。スパコンの欠点は発熱だ。如何に放熱するかにある。この社長は、スパコンをある種の冷却水に浸けることで解決した。スパコンの省エネ性能を競うことで成功し、ベンチャーの雄としてその名が知られるようになった。ここまでは良かった。ベンチャービジネスは一種の賭けだ。成功させるには筋の良いネタと資金がいる。だが普通の銀行はベンチャーなどに融資はしない。そこで、公的資金を考えたのだろう。逮捕理由は、虚偽の研究報告書により不正にNEDOから約4億円を騙し取ったというもの。本人も認めている。だが、問題はそれだけではない。若い女性がレイプを訴え、逮捕直前に天の声で逮捕を免れた悪名高い元TBS部長や麻生財務相も絡んでいるという。彼らはシンギュラリティという言葉で繋がっている。シンギュラリティとは、特異日とか技術的特異点のこと。人工知能研究の世界的権威レイ・カールワイツが、半導体技術の微細化が限りなく進むと、CPUの性能が飛躍的に伸びて2025年には人間一人の脳と同じ計算能力と発表している。その飛躍的過程こそがシンギュラリティなのだ。科学者にとっても、悪巧みをする者にとっても、シンギュラリティとは魔法の言葉に違いない。
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