今日はクリスマス・イブと騒いでいるが、そのうち騒ぐのは日本人だけになるかもしれない。トランプが選挙中に当選したらMerry Christmasを使うと支持者に約束した。そしてトランプは公約通り、いま至るところでMerry Christmasを連発している。米国では今日をMerry Christmasと呼ぶのかHappy Holidaysと呼ぶのか、議論が二分されている。発端は9.11の同時テロ。本来Merry Christmasとは、キリストの誕生を祝福する意味だ。だが、9.11以降、米国では文化や宗教の多様性を認め合おうという流れがある。だから宗教感の無いHappy Holidaysに傾きつつあるが、逆行してトランプが一石を投じた。米国では、年寄りはMerry Christmas派が多いが、若者はHappy Holidays派で、寧ろChristmasを無視した無党派に近いという。米国では宗教としてのChristmasが論じられているが、日本では商業ベースでのお祭りとしてChristmasが珍重されている。クリスマスのサンタさんが良い子にはお土産を持ってくるということだけに特化されているのが日本だ。そこには宗教も信条も夢も希望も存在しない。あるのは誰も分からない慣習だけ。Christmasを祝う慣習は自分が子供の頃からあった。祝うというよりは、プレゼントへの期待だ。年を取った今になって、日本のChristmasは誰が仕掛けたのだろうかと思う。
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