今日11月27日は旧暦の神無月10月10日。年に1度、全国から出雲大社に集まる八百万神を迎える恒例の「神迎祭」が稲佐の浜で営まれる。旧暦10月は、出雲地方では「神無月」ではなく「神在月」と呼ばれている。神無月(かんなづき)の語源は不詳のようだ。日本国語大辞典によると、「な」は連体助詞で「の」の意味で「神の月」すなわち、神祭りの月の意味だろうとしている。「水無月」も同じで「水の月」。出雲大社に全国の神が集まって一年の事を話し合うため、出雲以外には神がいなくなるという説は、中世以降の後付けで、出雲大社の御師が全国に広めた語源俗解とのこと。でも体裁は整っている。10日に稲佐浜で全国から参集する神々を迎える「神迎祭」が行われる。その後11日から17日まで出雲大社で会議が行われ、その間「神在祭」が行われる。会議の議題は、縁結びの相談。18日には、各地に帰る神々を見送る「神等去出祭」が出雲大社拝殿で行われる。勿論出雲大社には神々の宿舎となる「十九社」がある。神々が出雲に集まってしまっては、出雲以外は神がいなくなる。その間は恵比須神が留守神として就くという。何とも日本の一大スペクタル・ページェントだ。
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