白内障手術を受けた女性は長生きすると、米カリフォルニア大学の研究チームが発表した。調査対象は約7万人だから、満更間違いでもなさそうだ。人口学的要因である合併症、喫煙、飲酒の有無のほか、BMIや身体活動量などを考慮して解析した結果、手術を受けた女性は受けなかった女性より60%も死亡リスクが低かったという。でも、何故寿命が延びるのかは分からないし、男性にも効果があるのかは分からないとのこと。自分はこう推測する。これが現代医学の限界だと。現代医学では因果を説明出来ない。でも、実体験者は感覚的に生活の質QOLが向上したことを実感している。QOLが向上すれば普段の生活にメリハリが出てくる。まさにアドレナリンの放出だ。生活が活き活きしてくる。現代医学では、単にこの精神効果を数値として評価出来ないとうことなのだろう。先日我が家のカミサンが白内障の手術を受けた。結果は良好。こんなに鮮明に見えるのねと喜んでいる。今まで隅に溜まったホコリなど見えなかったのに、見えるようになった。お陰で室内がウソのように綺麗になりつつある。言うことも強気になった。まさに長生きしそうだ。この研究結果は正しいと思う。でも、正しくはないとも思う。自分も数年前に白内障の手術を受けた。鏡を見た時、眼鏡を外すと朧気にしか見えなかった顔がハッキリと見えるようになった。自分は若い時代に戻ったのかと喜んだ。でも、一時すると「年老いた顔」に愕然とした。白内障手術は素晴らしい技術だが、本当に女性に幸せをもたらすのだろうか。米研究チームの結論は正しいのかが疑問に思えてきた。
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