TBSで「陸王」が放送されている。原作はあの半沢直樹で有名な池井戸潤。老舗の足袋業者が会社存続のため、培った足袋製造の技術を生かして、裸足感覚の薄いソールのランニングシューズを開発する物語。役所広司が主演を務め、敵役にピエール瀧も出演している。一方で、NHKの来年の大河ドラマは「いだてん」で、足袋屋がマラソン用の足袋を開発する物語だという。しかも、役所もピエールも出演する。偶然とは言え、被っているところが何とも言えない。ランニングシューズの開発経緯が面白い。以前は厚底のシューズで踵から着地する走法が主流だったが、故障し易かった。「陸王」では、足の平全体で着地する走法に適した薄底シューズを開発する。原作を読んでいないので、結末は知らないが、これに成功するのだろう。いま現実世界では薄底シューズが主流だ。青山学院はアディダスの薄底シューズで成果を上げている。ところが、ごく最近、ナイキが厚底シューズを開発した。軽量の厚底で足先から着地して蹴り上げるという。成果は出ている。ボストンマラソン3位の大迫選手、チェコのハーフマラソンで日本記録を出した設楽選手等々。今月5日には熱田・伊勢間の全日本大学駅伝が開かれる。東洋大と東海大は既にナイキのシューズを導入済みとのこと。シューズの開発経緯を理解しながらの駅伝観戦は、より一層の面白さを増しそうだ。
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