日経トレンディが毎年「今年のヒット商品ベスト30」と「来年のヒット予測ベスト20」を発表している。世の中の流行りを感じるには、良い企画だと思う。因みに今年の1位は「任天堂スイッチ」で来年の1位は「AIスピーカー」だ。任天堂スイッチは生産が追いつかないほど売れまくり、任天堂の救世主になった。果たして、来年はAIスピーカーが1位に輝くだろうか。未来を予測するには、過去の事実を確認することが常道だ。過去を振り返ってみると、2015年の予測が「グルメ健効系フーズ」に対し実績が「北陸新幹線」、2016年の予測が「新電力トリプルセット割」に対し実績が「ポケモンGO」、2017年の予測が「ノールックAI家電」に対し実績が「任天堂スイッチ」だ。来年のヒット予測ほど当てにならないものは無いことが分かる。ヒット商品とは何を意味するのだろう。現在の延長線で考える商品をヒット商品といえるだろか。延長線上に無いからこそ、ヒット商品といえる。ヒット商品は意外性を持っている。意外に受けたからヒットしたといえる。ということは、来年の予測をすること自体に矛盾がある。でも、来年のヒット商品を思い描くことは楽しい。ひょっとすると日経トレンディは、次年度の実績ヒット商品を際出すために、敢えて当たりもしない予測をしているのかもしれないと思えてきた。
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