ソニーの平井社長がイヌ型の家庭用ロボットAIBOを復活させると発表した。3年前にAIBOのメンテナンス事業を廃止し、AIBOに死亡宣告を突きつけたのは平井本人だ。メンテナンス事業の廃止が、何を意味するのかは「医師に見放されたAIBO」に書いた通りだ。先端技術の放棄とペットのト殺を意味する。その張本人が、ぬけぬけと今になって嘗ての技術者を招集して再開するという。自ら手にかけて殺したAIBOを天国から地上に無理矢理引き戻そうとする行為だ。悪魔のなせる技か頓馬のなせるドジと言える。どの面を下げて頼みに行けるのだろう。平井の心変わりはAIの進化にあるようだ。GoogleなどがAIを目を見張るように進化させている。今更ソニーがGoogleに追いつくことは出来ない。でもAIとメカの融合ならばと誰かに諭されたに違いない。しかし、3年のブランクは大きい。もし、AIBO事業を継続していれば、今頃ソニーはAIロボットの第一線で活躍していたかもしれない。平井の致命的な欠陥は3つある。AIBOが先端AIに繋がっていることを見抜ける素養が無かったこと。ペットを殺すことに躊躇する人間的な感情を持ち合わせないこと。劣性がはっきりしてからAIを後追いする見識の無さ。経営者としては失格だ。ソニーには、未来を見通せる経営者が必要だ。第二の大賀典雄の登場が待たれてならない。
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