このところ毎日のように政界の事を書いている。傍からは相当政治ネタが好きそうに見えるだろうが、自分は決して政治が好きな訳ではない。何故なのだろうかと考えてみた。よくよく考えると、今の政治が生活に直結し、かつ面白いからだという結論に至った。本来はウイットのある随筆風の文章を書きたかった。だが、才能に乏しく、題材が次から次へと湧き出る訳ではない。書き初めは、これは面白いという事を書く。次は面白さを捻り出す。その次は苦みの先に枯渇を味わう羽目になる。所詮その手の才能は無いのだからしょうが無い。でも何か心に感じたことを書きたいと思うように変わってきた。その対象が世相だった。世相は変わる。目まぐるしく変わる。そこに自分の居場所は無いが、一言くらいは参加出来る。それが良い。自分は元々若い頃から視野を広くするよう努めてきた。何事に付け第三者的判断が出来ることこそ最上と思ってきた。今もそれを実行しているつもりだ。だから今の自分は縦横無尽に野を駆け巡る犬にでもなったかなような気持ちがしている。でも15年前に会社を辞める時の自分は違う。その頃は仕事に集中していた。経済のことは少しは興味があったが、政治のことは全く無関心だった。だが今になって、政治が企業活動や生活に直結していること実感するようになってきた。興味の対象は、仕事から世相に変わったが、好奇心は尽きない。老いて再び児子になる、ということかもしれない。
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