最高裁は、昨年の参院選1票の格差3.08倍を「合憲」と判決した。直近2回の参院訴訟で「違憲状態」と判決していたのに「合憲」に変えた理由は、合区導入などで格差が縮小し長年にわたる不均衡状態から脱したからだと言う。間違った判決だと思う。格差5倍が違憲状態で、3倍は合憲とする理屈が理解出来ない。この裁判は、1票の格差を問うもので、格差が多少是正されれば良いというものではない。あくまで1票の格差を問うものだ。更にこの判決の罪深い点は、これで国会の格差是正へ取り組む姿勢が止まってしまうことだ。一方2014年衆院選では、1票の格差2.129倍が違憲状態と判決されている。衆院では2倍が違憲状態と判決したのに、参院では何故3倍が合憲なのか、最高裁の説明は無い。近々衆院選が行われる。同時に最高裁裁判官国民審査も行われる。合憲に賛成した裁判官には×を付けようと思う。
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