都政に専念すると言っていた小池が新党の代表に就き国政に進出することになり、公明が猛反発している。何か変だ。都知事選の時、都議公明は国政で自公が連立しているのに、都議自民と袂を分かち小池陣営を応援した。小池が都知事に当選したものの、この公明のネジレは禍根を残し、いつか膿が吹き出るものと想像していた。案の定そうなりつつあるようだ。都議公明幹事長が「小池に裏切られた。連携は解消だ」と息巻いている。都民ファーストは都議会で55議席で第1党だが、23議席の公明党と連携しなければ過半数の64議席には届かない。小池も重々承知のはずだ。だが、国政を若狭と細野に任せようと思ってもモタモタしていて事が運ばない。これでは機を逸してしまう。そこでリセットし小池登場ということなのだろう。機を見て敏に動くのが政治家だ。機を見て鈍に留まるのが公明とも言えそうだ。そもそも事の発端は、公明のネジレにある。身から出た錆なのだから、自ら修復する以外に道は無い。公明は元々自衛隊、改憲、原発には反対だったが、自民との連立維持のため主張を曲げて容認してきた経緯がある。本来の公明と希望の党とは相通じるものがある。この際、公明もリセットし、自公連立を解消し希望と手を取り合う方が、本来の姿に戻れるし、山口総理誕生も強ち夢でもなさそうに思えるのだが。一考の価値はありそうだ。
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