ビットコインの記事が連日新聞紙面を賑わしている。8月は分裂騒動で価格が下がったが、すでに現在は回復し、初めて5000ドルの大台を超えた。株式などと比べた値動きの軽さが、個人投資家や機関投資家の人気を集めているようだ。3年前の走りの頃にはマウントゴックスが大量のビットコインを消失したという事件が起きた。結局社長による不正操作だったのだが、いかがわしいものというイメージが定着した。その後米国も日本も賭博まがいの報道が多くなり、中国では資産の流出を防ぐためビットコイン取引所の全面閉鎖をしようとしている。如何にもビットコインが悪者のように映るが、本当にそうだろうか。国が発行する貨幣は、大量に発行しようが絞ろうが、貨幣価値を変えようが、銀行引き出しを凍結しようが、国のやりたい放題だ。貨幣は国の裏付けがあるという裏側に不安定さを隠している。一方ビットコインは値動きがあるものの、外部圧力ははねつける。ビットコインはブロックチェーン技術に支えられている。ブロックチェーンは、分散型のコンピューターネットワークで各コンピューターがデータを共有するので不正が困難で、銀行やクレジット会社などの第三者機関を通さず直接取引が出来るので、安いし速いという特徴が有る。何より国などの第三者からの圧力の影響を受けないのが長所だ。やがて将来は国発行の貨幣は消滅しビットコインのような貨幣通貨一色になってしまうかもしれない。ブロックチェーン技術はインターネット誕生以来の革新的なテクノロジーと言われている。しかも、その発明者はサトシ・ナカモト。日本人かもしれないが正体は不明。世界が驚く技術を作ったのに正体不明とは、何ともミステリアスだ。
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