トランプは対話による解決を否定しているが、コロンビアのサントス大統領は戦争は対話で解決出来ると発信している。サントス大統領は、半世紀以上続いた内戦を対話により終結させ、ノーベル平和賞を受賞した実績を持っている。サントスの経験に基づく言葉が秀逸だ。「どんなに複雑な状況であっても、双方の意志で対話し、明確な目標を持てば、武力紛争や戦争は対話で解決出来る。国の重大事項を決める時、国民投票は適切な方法ではない。国民投票は簡単に操作される。問われたテーマではなく、他の理由による投票が行われ、目的が損なわれてしまう。トランプのようなポピュリズム政治は、過激な人々の温床となる。恐怖や差別を生み、協力を難しくする」。そして「私がしたことは不人気だが、正しいことだった」と結んでいる。米国の大統領がトランプではなくサントスであれば、対話を進め人種差別問題による衝突は起こらなかったかもしれない。英国の国民投票によるEU離脱も無かったかもしれない。そして日本には憲法改正の国民投票に警鐘を鳴らしているようにも思える。更に支持率ばかりを気にする安倍に対し、人気を得ることよりも正しいことをするべきだと助言しているようにも聞こえてならない。サントス大統領は世界の最も優れた指導者の一人に違いない。
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