もうすぐ帰郷ラッシュのお盆休みが始まる。そもそも、お盆は旧暦7月15日の中元節の日に祝わう行事だった。中国から伝わり「お中元」の由来ともなった道教の行事の一つだ。一口にお盆と言っても、旧盆、新盆、月遅れの盆があり、地方によって期日が異なる。旧盆は旧暦7月だから今年は9月に行われる。沖縄が旧盆派だ。新盆は、新暦7月だから毎年7月13日~16日と決まっている。東京、横浜、静岡は新盆派だ。月遅れの盆は常に新暦の8月13日~16日になる。全国の殆どが月遅れの盆派になっている。東京・横浜は新盆だから7月にお盆を済ましているはず。だが、もうすぐ帰郷ラッシュが始まる。東京から地方へ向かう高速道路や新幹線の混雑は凄まじい。如何に東京に一極集中してしまったかが実感出来る情景だ。一方「お盆玉」なる言葉・風習があると初めて知った。お年玉は知っているが、お盆玉とは初耳だ。お盆に若夫婦が故郷のジジババの所に帰る。するとジジババが可愛い孫に、お年玉ならぬお盆玉を与えるとのこと。昔の丁稚は盆・正月しか休みが無く、帰郷時にご主人様からお盆小遣いを戴いた。それとは全く違う。若夫婦に較べ豊かで余裕のある高齢者が、孫可愛さに手渡すのだ。ひょっとすると、帰郷ラッシュとは孫の切なる願いを叶えるための盲目的集団行動かもしれない。でも我が家では、お盆に孫たちが遊びに来るが、金銭は渡さない。孫たちが新しい体験をして、学び取っていく事が大切だと思っている。だから6人の孫たちが、6人の中の社会性を身に付けることに注視し最大限の努力をしている。今年は例年の3日間では無く、10日間の格闘が既に始まっている。
コメントをお書きください