ウィンブルドンがもうすぐ始まる。その前哨戦アンタルヤ・オープンで杉田選手が優勝した。ATP250で日本人選手が優勝したのは、松岡、錦織に続いて3人目の快挙。世界ランクは松岡の46位を抜き、日本人歴代第2位になることは間違いない。錦織効果と言えそうだ。頼もしい限りだ。テニスの四大大会といえば、ウィンブルドン、全米、全豪、全仏。でも、ウィンブルドンを「全英」とは呼ばない。何故なのだろうかかと疑問が湧いた。調べた結果、意外なことが分かった。全米、全豪、全仏は国が主催しているから当然国名が付く。だが、ウィンブルドンの主催者は英国ではない。会場となるオール・イングランド・テニスクラブの主催だ。英国の片田舎の民間クラブが主催しているのだ。しかも、ウィンブルドンというのも、正式な名称ではない。正式な大会名称は「ザ・ローン・テニス・チャンピオンシップス」だ。ウィンブルドンとは、会場があるロンドン郊外にある町の名前で、それがいつの間にか愛称となったとのこと。更にクラブ主催の大会のため、独自のルールが存在するのが面白い。ウエアは白基調、センターコートは大会期間中の2週間しか使用しない。1868年にクラブ創設。約150年の歴史に培われたテニスの聖地故ウィンブルドンはウィンブルドンなのだ。ウィンブルドンという地での杉田と錦織の健闘を願いたい。
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