タバコは健康に悪い。自分は嘗て超ヘビースモーカーだったが、30年以上前にキッパリと止めた。止めていなければ今頃この世にはいなかったと思う。止めて良かった。日本の喫煙率は、1965年は50%だったが2016年には20%に減っている。当然世界的傾向かと思っていたが、そうでもなさそうだ。寧ろ世界的には喫煙人口が増加しているとのこと。中でも増加が顕著なのが東南アジアと中国。先進国では減少しているが、発展途上国では増加傾向にある。タバコは年間6億人をも死に至らしめている。タバコによる病気の健康保険支出と、病気になった人の生産活動の喪失を合わせると、世界のGDPの約2%の損失に相当するという。しかも、この莫大な経済損失被害の40%は新興国に集中している。一方、世界の大手タバコ会社はM&Aを繰り返し巨大多国籍企業となってきた。市場価値では、フィリップモリスとブリティッシュアメリカンタバコが二大巨頭だが、何と日本たばこが世界3位に顔を出している。巨大多国籍企業が富を独占し、新興国に害をまき散らすという構図だ。タバコ会社は死の商人と言える。せめて日本たばこが縮小するよう、日本人が努力する必要がある。だが、それを出来る政治家たちは政治献金に縛られ手も足も出せないし、経済界はGDP拡大に夢中で善悪を考えない。狂った世界としか言い様がない。
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