安倍首相が講演で加計学園問題に触れ「1校に限定して特区を認めた中途半端な妥協が、結果として国民的な疑念を招く一因となった。今治市だけに限定する必要は全くない。地域に関係なく、2校でも3校でも、意欲ある所にはどんどん新設を認めていく」と述べたとのこと。これまでの「一切関わっていないし、関わる立場でもない」との主張を根底から否定する発言だ。元々私立の獣医学部の受験倍率は1倍だから、加計学園の獣医学部など新設する必要はなかった。それを友達の誼で新設を認めたから問題視されている。でも、あろう事か更に2校でも3校でも新設するという。もし新設してしまえば、それこそ大失敗した法科大学院の二の舞いだ。法科大学院新設を申請通り70校全てに認めてしまったため、資格を取っても仕事にありつけない修了者を大量に生み出す結果になってしまった。安倍は加計学園醜聞を薄めるには、他の新設校を増やせばよいと考えたのだろうが、浅知恵過ぎる。きっと内閣府の連中は「殿、ご乱心」と言ったに違いない。我々庶民から見ると、まるで落語の「浮世床」だ。一尺二寸の大太刀だと言ってしまい短すぎると指摘される。一尺二寸は幅だと切り返すと、それでは相手が見えないだろうと指摘される。だから、その幅には窓が開いていると言い訳をする。その窓と2、3校新設のイメージがぴったりと重なって見える。どうやら落ちる所まで落ちてしまったようだ。
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