静岡県吉田町が、来年度から小学校の夏休みを最短で10日間に短縮する方針を決め、保護者への説明会を始めたとのこと。背景には教員の長時間労働問題がある。授業日を増やして1日当たりの労働時間を減らすことが狙い。吉田町立小学校の今年度の夏休み24日間を来年度は10日間に。これにより、来年度の授業日を10日増やし、1日6時限の時間割を4~5時限に短縮する。このため、教室にエアコンを設置し、放課後は子ども教室や公立塾で午後6時半まで子どもを預かる態勢を整えるという。教員の長時間労働は全国で問題化している。吉田町の時間外勤務は昨年度、小学校で月平均58時間、中学校で90時間に上るというから大いに効果は期待出来る。全国の小学校の夏休みは、42日間ある県が多い。昔に較べて環境は整備されている。昔ながらの長い夏休みを取る理由は無い。長い夏休みも、一種の特権に違いない。吉田町は既に24日間に短縮しているのが凄い。それを更に10日間にするというのだから凄すぎる。まさに革新的な規制改革だと思う。これを契機に全国で夏休み期間を見直せば、教員の処遇改善にも繋がるし授業内容も充実するはずだ。だが、肝心の文科省は「怪文書」騒動で、それどころではなさそうだ。尤も長い夏休みに縛っているのは文科省と日教組だろうから期待は薄い。夏休み短縮こそ、国家戦略特区などを必要としない岩盤規制崩壊の一つと言えそうだ。
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