東京五輪のメダルを、携帯電話をリサイクルした金属から作る取り組みがスタートして3か月が過ぎた。「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」と呼ぶ。回収した携帯電話は3万個。用意すべきメダルは5000個で、携帯電話が2000万個必要とのこと。アイデアは面白いが、回収に手間取っているようにも見える。案内には、回収品目・回収方法等は各自治体によって異なりますと書いてある。不親切だ。誰でも自治体に確認してまで提供しようとは思わない。今どき、誰しも使わなくなった携帯電話を数個は持っているはずだ。運動を盛り上げ、回収方法を手近なものにして、かつ情報が絶対漏れないようにすれば、目標は達成出来るに違いない。アイデア倒れにならないためには、何事も提供する相手の身になって、回収方法を構築することが何よりも大切だと思う。これとは別の話だが、化学者から見ても、ウッソーと言わざるを得ない程の事実が見つかったようだ。一言で言えば金塊を生み出す微生物。オーストラリアの研究チームが発表した。金が含まれた鉱石から金を溶かし出し、純金の小さな金塊へと濃縮することが出来る微生物を発見したとのこと。この微生物を使えば、金の採掘や電子機器のリサイクルなどを効率化できる可能性がありそうだ。もっとも東京五輪には間に合いそうも無い。今は只、メダルプロジェクトは携帯電話の回収に汗をかくしかなさそうだ。
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