異色の地震予測学者が脚光を浴びている。日本地震学会では、東日本大震災を境に「地震予測は出来ない」のが学会の常識になった。地震予測は可能としていた地震学者らが大震災で屈辱的な挫折を味わったためと、国が「地震予測は出来ないもの」と宣言したためだ。今の学会には「地震予測はいかがわしいものである」というイメージが定着しているようだ。事実、現在の日本地震学会は、地震の過去の前歴から確率を計算しているだけで、予測ではない。確率が30%から50%に上がったなどと騒いでいるが、モデル計算上の値だから予測には何の役にも立たないのが実情だ。一方、異色の地震予測学者の予測確率は凄い。良く当たるが日本地震学会からは除け者扱いだ。一人はGPSを駆使して地表のズレから将来の揺れを予測する村井東大名誉教授。GPSデータを豊富に持つ国土地理院が即座にデータを提供してくれないので、独自に自前のプライベート観測点を設置しているとのこと。もう一人は電波の異常を察知して予測する早川電通大名誉教授。大規模な地震が起きる前に、電波を反射する電離層が下がる現象を発見し、それを予測に結びつけている。お二人とも地震予測の確率は極めて高い。更に技術をブラッシュアップすれば、確固たる地震予測法が確立出来るに違いない。国が本気で大地震を心配しているのならば、この技術を後押しすべきだと思う。
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