驚いたことに警察署内で前代未聞な事件が次々と発生している。広島中央署で証拠品の現金約9千万円が盗まれた。金庫の鍵を入れていた会計課長の机の引き出しが壊されているのが、大型連休明けの月曜日に分かった。金庫を開けると現金が無かった。盗まれた現金は詐欺事件で押収した証拠品。捜査を担当した生活安全課で保管するはずだったが、多額のため会計課に移していた。鍵の場所や多額の現金の存在を知る人物は、かなり限定される。今は全署員が疑われている。だが、未だに犯人は捕まっていない。一方、静岡県警裾野警察署では、何者かも不明な人物が清掃作業員と称し、刑事、交通各課や署長室のほか、金庫のある会計課内にも立ち入っていたことが発覚。裾野警察署は清掃業務を民間業者に委託していた。身元を確認出来ない人物の出入りを防ぐため、署は事前に請負業者から作業員名簿の提出を受けていた。作業員は各自の名札を付けて作業を実施。作業実施前に点呼を取ると、全員が名簿上の名前で返事をしていた。ところが、10人中8人が別人だった。清掃業者は、登録作業員の手配がつかない場合は、別人に登録作業員の名札を付けさせ「なりすまし」をさせていたとのこと。署内では名簿はお呪い程度の意味しか無かったという事だ。いずれにしても警察署内はセキュリティが最も杜撰な職場の一つだと言えそうだ。
コメントをお書きください