京都府立医科大の学長が辞任した。2月の学長選挙で再選を果たし、4月から3期目が始まる直前だった。暴力団総長の入監を遅らせるために、虚偽診断書を作成したのがバレたためだ。虚偽診断書等作成罪が成立し、3年以下の禁錮または30万円以下の罰金刑が科せられることになる。医師が公務所に提出する診断書に虚偽を記載すると重い罪になる。京都府立医科大病院といえば、京都で1、2を争う大きな基点病院だ。何故そんな大きな病院の学長がリスクを犯したのだろう。理由は、学長選挙と腐れ縁にあるようだ。学長を続けたいがために、暴力団の力を借りたということだ。とんでもない学長だと思う。元々一般的に病院と暴力団には強い繋がりがあるようだ。生活保護などの偽診断書や、クスリの横流しなどが暴力団の資金源になり、病院はそのお零れに与っているという構図のようだ。病院と政治家の構図も同じだ。昨年は口利きで絶体絶命の窮地に立たされた甘利元大臣が、急病ということで急遽入院し、国会を長期に欠席し追求を逃れた。勿論、今は何事も無かったようにケロッとしている。甘利の入院費用はどれ程だったのだろうかと調べてみたくなる。医は仁術とは言うものの、医は算術の方が実態に合っているようだ。残念。
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