春季選抜高校野球大会で珍事が起きた。1日2試合連続で延長15回引き分けになり、再試合となった。春夏通じて初めてとのこと。滋賀学園vs福岡大大濠と高崎健康福祉大高崎vs福井工大福井。15回も続いた激闘だから、選手も必死だったろうし、応援する方も手に汗を握ったに違いない。福岡大大濠の三浦投手は196球を投げ完投した。福井工大福井の摺石投手は11回までに193球も投げた。共に凄いスタミナと気迫だと感心するが、これ程多投しても良いのだろうか。野球の世界一を決めるWBCでは、投手の球数は制限されている。延長11回に入れば、無死1・2塁から始まるタイブレーク制が採用されている。プロ中のプロの試合でも、選手の体力負担の軽減化が図られているのに、高校野球では未だに全く配慮されていない。寧ろ根性論が幅を利かしている。プロに較べれば高校生の身体はひ弱だ。ひ弱な身体を酷使させる高校野球連盟は一体何を考えているのだろうかと思う。折角の逸材でも高校時代に酷使してしまうと、プロになっても活躍は長続きしない。高校野球連盟が逸材を潰しているとも言える。高野連には、世界の野球界を俯瞰しルール改正を提案出来る人材の導入が必要だ。
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