討論バラエティ番組の良さ

 

昔は深夜遅くまでテレビを見たものだ。田原総一朗が牛耳り、西部邁らが反論する「朝まで生テレビ」は面白かった。色々な角度から見た意見・考察に感心し興奮したものだ。「朝まで生テレビ」は今でも毎月最終金曜の深夜に放送されているそうだが、夜遅いので今は見ることは無い。昨日は討論バラエティ番組「橋下×羽鳥の番組」を初めて見て、嘗ての「朝まで生テレビ」の興奮を思い出した。討論内容は、森友学園と石原元都知事の百条委員会。橋下は、今や森友問題の元凶にいる維新の中枢なのに、それはオクビにも出さず蕩々と発言していた。猪瀬も都知事としての当事者だ。問題の核心にいる当事者たちが、第三者的に話すのも滑稽だが、話は上手い。内容は兎も角、迫力もあるし説得力もあった。小林よしのり、音喜多駿、森永卓郎らは霞んで存在すら無かった。命を張っていない者の典型なのだろう。一方、堀潤の司会は抜群だった。この番組で最も真面な人物に思えた。福島原発事故を批判し、NHKを退職した堀潤はやはり只者ではないと感じさせた。最近は、お笑い芸人ばかりが登場して、本人達が楽しむ詰まらない番組が多すぎる。テレビは、討論バラエティ番組をもっと増やすべきだと思う。多角的に社会の問題を取り上げ議論させれば、問題の深掘りが出来、世の中が真面な方向に変っていくに違いない。更に望めば、問題の当事者同士の激論こそを戦わせるべきだと思う。それが出来れば、自ずから道は拓かれる事になるはずだ。