日本に女性首相が誕生するのは何時だろうかと一時は騒がれたものだ。自民の野田聖子、稲田朋美、民進の蓮舫そして最近では小池都知事。でも時代の移り変わりは早い。既に野田はレースから外れた。蓮舫は民進党代表になったのが間違いだった。元々鋭い舌鋒で他人を批判するのは上手いが、リーダーシップを取るのは超下手。確かつ核となる信念が無いから人々を導く人物になれるはずがない。小池は都知事になって、存在感が増した。豊洲問題を上手く片付けることが出来れば最右翼に躍り出るかもしれない。一方3年前には「次期首相は稲田」との声が高かった稲田は、絶頂から奈落の底へと転落した。でも3年前は自民政調会長として辣腕を振るったように見えた。稲田は安倍が惚れ込んで、政治家にスカウトされた経歴がある。安倍は稲田の父親とも言える。だから、国会の場でも、安倍は稲田を擁護する。だが、質問に堪えきれずに泣き出す防衛相、言葉を詰まらせる防衛相、首相の助けに頼る防衛相、二転三転と主張を翻す防衛相。国民は皆注視している。こんな人物に、国の安全や全てを任せる訳にはいかないと思うのが当たり前だ。でも、3年前に安倍は稲田を次期首相に推していた。安倍の見識の無さも酷いが、稲田の資質の無さも酷い。今の日本の政界には幽霊が満ちあふれているようだ。まさに現代版日本の怪談と言えそうだ。
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