プロ棋士と人工知能が対局する将棋の「電王戦」が、今回をもって終了となるようだ。今までの戦績は、人間の5勝12敗1分けと、人間側が大きく負け越している。既に人工知能がプロ棋士を凌駕してしまったのだ。今回のプロ棋士には佐藤名人が登場。現役の名人との対局になるので、頂上決戦と位置づけこれをもって電王戦を終了するとのこと。人工知能の進歩は目覚ましい。昨年は、三浦九段が将棋ソフトの不正疑惑で出場禁止となった。第三者調査会で不正使用の証拠無しとの結論に至り、谷川会長が辞任した。疑惑が晴れた三浦九段の初戦では、両者に通信機器を持っているかのチェックが行われた。今後は対局前のチェックは必須条件になるに違いない。これからは、人工知能は対人工知能戦で進化を極めることになりそうだ。一方人間は人工知能を相手に、新手を探し求め棋力を高めることになりそうだ。将棋界には明るいニュースもある。ポーランド出身の女性が、外国人で初めて女流プロ棋士への昇格を決めた。外国人棋士は男女を通じて史上初というからビッグニュースだ。将棋界の殻が割れた瞬間ともいえる。将棋ソフトを正しく使えば、プロ棋士の棋力を上げるだけでなく、将棋を世界に拓かれたゲームに格上げしてくれるかもしない。
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