放送倫理・番組向上機構BPOが、テレビの選挙報道に対し、政治的公平性は報道の「量」ではなく「質」だとの意見書を公表した。自分は以下のように解釈した。例えばNHKの選挙間近の党首や幹事長の会談を見ていると、大世帯の党から数人までの党の代表が登場しても、各党に満遍なく意見を述べさせるのが通常だ。自分はいつもおかしいと感じていた。数百名の議員を有する党と数名しかいない党が、何故同等に扱われるのかと不思議に思っていた。でも発言の機会を、人数分に割り振るのは、弱小政党にとっては酷だと思うので、少しはバイアスをかけた方が良いのではと思う。その程度で十分だ。BPOは「量」よりも「質」だと言う。「量」とは、各党に均等に発言の時間を与えること。「質」とは、数の多い党ほど発言の機会が与えられること。そう理解した。BPOは、NHKや民放各社によって出資、組織された任意団体だ。目的は、言論と表現の自由を確保し、視聴者の基本的人権を擁護するため、自主的に正確な放送と放送倫理の高揚に寄与することを目的とすると掲げている。言わば、放送業界の最高裁的存在。ただし、BPOは、意見を述べることは出来るが、処罰は無い。今回の「量と質」について、BPOは良くやったと思う。でも、明日は、そのマイナス面を突っついたみようと思う。
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