安倍首相がプーチン大統領を招き長門市で会談した。プーチン大統領の訪日は11年ぶり。久し振りの来日だ。来日前に、既に日ロの共同経済活動は合意していた。マスコミは、サプライズを期待したが共同経済活動の声明に終わった。マスコミは成果無しと囃し立てている。プーチンだけが美味しい果実を得て、安倍は何の得ることも無かったと言っている。確かに、ロシア大統領が訪日した割には、成果が乏しい様な気がする。でも、本当にそうだろうか。考えてみよう。プーチン大統領が来日しただけで北方4島の問題が片付くだろうか。そんなに簡単な問題ではない。日本にとって、今回のプーチン来日の成果は、両国が話し合える場を作ったということに尽きると思う。ロシアとは未だに戦後の平和条約を締結していない。という事は、未だに戦争状態にあるということだ。戦争の相手が、我が国に訪れるという事自体、平和に向かっていると認識すべきことだと思う。国と国の関係ではなく、個人同士の関係と考えると分かり易い。昔から仲の悪い隣の業突く張りの親爺と、仲直りをするにはどうしたら良いだろうか。過去を振り返って、責めてみても互いに仲は深まるばかりだ。大切なことは、まず話をすること。直ぐには見返りを求めない。時々話を交わすうちに、互いに心が融けてくるものだ。そういう意味で、プーチンの来日は成功だったと思う。
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