混乱の果ての籾井おろしで、次期NHK会長は上田経営委員に決まった。籾井は何ともお騒がせな人物であった。3年前の就任時には、このブログ「NHKのあるべき姿」でも書いたように期待していた。就任会見で開口一番「NHKのボルト、ナットを締め直す」と宣言し「もはや受信契約の時代ではない」とも言った。NHKは何もしなくても自動的に入ってくる受信料の上にただ乗りしている体質だ。職員の処遇は民間会社に較べ雲泥の差があるし、番組製作には、湯水の如く資金を注ぎ込む。しかも番組の質は劣る。こういう体質を変えてくれるものと期待したのが間違いだった。受信契約の時代ではないと言いながら、受信料支払いを法制化しようとしたり、職員たちの天下り先を更に増やそうと画策した。「郷に入っては郷に従う」というか「朱に交われば赤くなる」とでもいうか、改革リーダーとしての資質は皆無だった。定例会見で自己採点を問われた籾井は「80点以上で合格でしょう」と言ったというから、周りが見えないだけでなく、自分も見えていないようだ。公平な目で見て30点というところだろう。赤点で落第。だから籾井おろしということが分からないのだろうか。
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