弁護士、大学教授、労働団体幹部などからなる「ブラック企業大賞実行委員会」が今年のノミネート企業を発表した。これまでに東電、ワタミ、ヤマダ電機などの名立たる会社が受賞してきたが、今年は、エイジス、電通、ドン・キホーテ、プリントパック、関西電力、佐川急便、サトレストラン、仁和寺、ディスグランデ介護、日本郵便の10社。ノミネートされた理由は、エイジスは違法な長時間労働。電通は会社ぐるみの過酷な残業。ドンキは違法な長時間労働。プリントパックは違法労働。関西電力は管理職の長時間労働による過労が原因の自殺。佐川急便はパワハラ自殺。サトは長時間労働と給与未払い。仁和寺は料理長は管理職であるという理由から長時間労働に対して未払い。ディスグランデ介護は正規業務についての給与未払い。日本郵便はパワハラによる自殺。ノミネートされた業界は大企業からお寺までと幅広い。殆んどが平社員の只働きか、残業手当の付かない管理職の長時間労働だ。社員を人間としてではなく単なる将棋の駒とでも見做しているのだろう。目先の利益のみが優先されている。経営者は利益目標を設定したら、達成は部下に丸投げし、現場には無関心ということなのだろう。ブラック企業にこそ、経営者に対する厳しい評価システムの導入が必要だ。だが、その導入を阻止することこそブラックがブラックと言われる所以なのかもしれない。
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