理化学研究所が命名権を取得し申請していた113番元素の名称が「ニホニウムnihonium、記号Nh」に正式決定した。今後は周期表に113番目の元素として永久に載ることになる。周期表は化学の基礎中の基礎となるデータだ。しかも日本発でアジア初の元素名なのだから、その功績が如何に大きいかが分かる。森田教授は、30数年にわたってニホニウムだけを研究してきたという。こういうものは、そういう地道な努力の上にあるものなのだろう。いや、殆どのケースは努力をしても報われないものだろうから、超ラッキーな研究だったとも言えそうだ。基礎科学は、日常の生活や産業に直接的に恩恵を与えることは極めて稀だが、ゆくゆくは人類に多大な恩恵をもたらすことになるはずだ。ニホニウムについては、このブログ「ロシウムではなくジャポニウム 」でも書いた事がある。1年前はニホニウムではなくジャポニウムと命名されるのかと思っていた。現在元素は118番のununoctiumまで発見されている。さて119番目の元素は誰がいつ見つけるのだろうか。未知の領域に夢は膨らんでいく。
コメントをお書きください