日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運大手3社がコンテナ船事業を統合すると発表した。だが3社合わせても世界6位でシェアは僅かの7%。国内では大手3社が主力の事業を統合するから歴史的転換点だと騒いでいるが、世界的な影響は殆んどなさそうだ。数か月前には韓国の海運最大手が経営破綻し話題になった。コンテナ船事業は設備過剰と需要不足の大波に洗われている。世界貿易量が減少している。製造業の地産地消が進んでいるし、お得意さんの新興国の経済が低迷中。しかも、保護主義の傾向が強まり各国で貿易制限措置が乱発されている。更に米国大統領選では両候補ともTPPには反対だ。当分は世界貿易量の増加は見込めない。果たして、その答えが大手3社の統合になるのだろうか。小手先では解決しない。正解は別の所にあるように思えるのだが。
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