日経の政治欄に笑い話が載っていた。石井国交相が閣議後の記者会見で、三菱自動車の新体制について「カルロス・ゴーン氏が会長としてリーダーシップを発揮し、一連の燃費不正行為を踏まえた再発防止策に全力を挙げることを強く期待している」と述べ、更に益子社長については「一連の燃費不正行為の責任は大きい」とし、ゴーン氏を支えるよう促したとのこと。この発言には笑い話となる2つのネタがある。1つはリーダーシップ力のない石井国交相が、強力なリーダーシップ力を誰もが認めるゴーン氏に、リーダーシップ力の発揮を上から目線で期待した事。これを「釈迦に説法」と言う。もう1つは長年の不正体質を醸成した張本人である益子社長の留任を認めただけでなく、ゴーン氏を支えるよう促した事。三菱は民間企業とはいえ退任を促すべき立場にいる。まるで、ゴーン氏に不正行為を授けろとも聞こえる。これは「朱に交われば赤くなる」とも取れる発言だ。無知無力な大臣ゆえの笑い話と言えそうだ。
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