ミュー粒子が大活躍だ。福島原発原子炉内部の核燃料溶け落ちを実測し、桜島内部のマグマ溜りの位置を特定し、今度はエジプトのギザの大ピラミッド内に2つの空洞と通路があることを発見した。謎の多いピラミッドの構造解析が増々進みそうだ。ミュー粒子は、厚さ数キロの岩盤を突き抜けるほど、物を通り抜けやすい性質があり、かつ測定対象を破壊しない優れもの。しかも、これが日本の技術だというのだから嬉しくなる。中国の時代劇映画には、巨岩で密封された莫大な財宝のシーンが良く出て来る。歴史考証を重ねれば、財宝発見も決して夢ではなさそうだ。日本にもある。徳川幕府が隠したと言われる埋蔵金。今は見つからないことが前提のテレビのバラエティ番組の1テーマだが、ミュー粒子の解析技術が進歩すると立派な技術ドキュメンタリー番組として衣替えするかもしれない。ミュー粒子は真実を解き明かし、かつ夢を広げる技術でもある。
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